今朝は息子が早朝からの仕事だったので送った後は河川敷に行ってみた。
朝から霧がかかっていて寒くはないが吹く風は湿り気がある感じだ。
ときおり太陽が遠慮気味に顔を出してはすぐに見えなくなるといった具合。
ウォーキング
今日は大股で歩き始めて、階段を降りてみたりと一応最初だけは体に負荷をかけたつもり。
階段と言っても腰を掛けるくらいの幅のある石段なので、ストンストンと折りて行けない。
加齢もあるから転んではいけないと1段ずつゆっくりめに降りて、長く横並びした石段を横づてに大股で歩いて見たりする。
いつも歩くところから少し下の方を歩くことになるが、つい最近まで木もそこまで茂っていなかったがここに来てグンと深い森の様相になった。
かなり木々が生い茂って暗くなった道に来ると何だか不安が増して、黒いものが動いたりしないだろうなと思いながら目を凝らす。
パークゴルフ場も近くにあるのだし、こんな所で熊に遭遇しないと思っても深い茂みが怖い。
YouTubeやティックトックで見た、熊が車を追いかけて体当りする場面をこんな時に思い出すものだ。
引き返す時は川を見下ろすいつもの道を通ることにしてやっと安心して歩く。
歩数は8000歩ちょっとで距離にして5km、歩いた時間は1時間程度でこれくらいがベストだと思う。
歩いていると3匹の柴犬を連れた女性を見かけたが、別の方とお話していたから挨拶だけで終わる。
以前にも見かけたがとても話好きな女性で、話し出したら止まらない。
ワンちゃんたちはシッポをふって懐いてくれて撫でさせてくれる。
でも話し好きな飼い主さんを心得ているようで、しばらく出発しないとみるとしっかり座り込んでジッと待つのだ。
よく躾られていて立派な柴のワンちゃんたちだし、女性は誰とでも話が出来て社交的な方だなぁと思う。
「マリコ書房」
昨日久しぶりに林真理子さんのYouTube「マリコ書房」がアップされていて、近況を語る林真理子さんがお元気そうで嬉しかった。
紹介していた本は村山由佳さんで題名は「二人キリ」とあった。
村山由佳さんと言えば「ダブルファンタジー」があまりにも有名だ。
「ダブルファンタジー」というその題名とは別にあったサブタイトルか帯にあった言葉だったか忘れたがそれを見て(あぁ、自分には関係ない)と引いてしまったものだ。
恋愛ものだとかに惹かれなくなって久しいから村山由佳さんの本にも手が出なかった。
けれど林真理子さんの紹介を聞いていたら、もしかすると「二人キリ」は読まなきゃいけない本なのかななんて思い出した。
村山由佳さんは林真理子さんによると、作家の方たちがあまり挑戦しないところに果敢に挑戦している方だと言う。
何度か村山由佳さんのことを性根が座っていると表現していたし、筆力が圧倒的なのだとか。
筆力が圧倒的と言えば「ともぐい」の河崎秋子さんに対しても林真理子さんは同じように言っていたと思う。
しかもこの「二人キリ」という本はあの阿部定を扱っているらしい。
映画「愛のコリーダ」は自分が学生の頃に話題になっていたし、当時毎月買っていた映画雑誌でも載っていてスキャンダラスな話で驚いたものだ。
「愛のコリーダ」の曲を歌っていたのは誰だったか・・・あの曲も自分が若い頃大流行だったものだ。
若い頃は洋画にばかりハマっていたが、「愛のコリーダ」は邦画なのに記憶しているくらいインパクトがあった。
それは実際にあった事件だから余計に衝撃的に思ったものだ。
そして林真理子さんがこの「二人キリ」を”ドンキ本”と言っていたのが初めて聞く言葉で、作家さんの専門用語なのかと調べてみた。
読み方:どんきぼん
凶器として使えそうに思えてしまうほど重厚感がある分厚くて重い書籍、を指す意味で用いられる俗な言い方。鈍器のような本。おおむね「非常に読み応えがある」というポジティブな意味を込めて用いられる。
実用日本語表現辞典より
林真理子さんの「マリコ書房」は10分ないくらいの短いものだったが、中身が濃い気がして何度か繰り返して見直した。
林真理子さんが作家の渡辺淳一さんに可愛がられていたことは自他共に知られていることだけれど、その渡辺淳一さんが生前「僕の後を継ぐのは君だよ」と村山由佳さんに言ったのだそうだ。
それを聞いて「ちょっと嫉妬した」と言う、林真理子さんの正直な言葉にやはり飾らない方だなと思った。
けれど渡辺淳一さんの目の確かさに感心している林真理子さんも確かな目を持っている。
小説を2年も書いていないこと、滅多に語らないと思うけれどこのYouTubeだからか大学の改変で多忙なことをちらりと話していた。
新作の準備に資料を読んでいると言っていったことも週刊文春のエッセイ通りで、ペースはゆっくりでも前に進んでいるようだ。
今日歩き終えて息子の迎えの時間までの間、本屋さんにふらっと立ち寄ったところ、何と林真理子さんが紹介していた「二人キリ」を見つけた。
平積みじゃなくて1冊だけがあって・・・何だか自分が買うためにあったように感じたのは考え過ぎだろうか。
何とはなしにつらつらと彷徨っていたのだが、ここで見つけたのは何かの縁なのかと思った。
所持金が少なかったからペイペイ払いにして「二人キリ」の本を手に入れた。
血圧計は未だに買っていないというのに、本は考える間もなく買ってしまった。
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