自分の意気地のなさで大腸内視鏡検査は取りあえず踏みとどまることにしたが、これがはたして良い結論だったのかは分からない。
怖い、痛いと思うと二の足を踏んでしまう・・・怖いが先に立ってしまいそれでも「やりなさい」と言われたなら諦めて従ったと思う。
時期伸ばしなだけかもしれないが、取りあえず内視鏡検査をしたことのある人に聞いてみたいものだ。
自分のことは横に置いておくとして、今日は息子が仕事の後に歯科治療を予約している。
なので昨夜から緊張の面持ちで就寝した息子だ。
前回の定期検診で奥歯に虫歯がみつかり、2回に分けて麻酔をして治療をしてもらうことになった。
麻酔をして治療するのは初めてではないが、高校生の時に足の爪の治療で麻酔をした時の痛みの記憶が強烈だったのだろう。
もっと小さい時に歯医者さんで注射じゃない麻酔を打って治療してもらったこともあったはずだが、その記憶はないようだ。
とにかく今日が1回目の治療なので、深呼吸してみたり食欲も緊張のためいまいちのようだ。
治療の怖さよりも麻酔の痛さを想像して怯えている。
けれど息子のように特別支援学校に通う高校生が抜歯の治療中に亡くなったと言う記事を見たら、麻酔の怖さを考えた。
抜歯の全身麻酔で17歳死亡 歯科医2人を業過致死容疑で書類送検
堺市重度障害者歯科診療所(堺区)で2023年7月、全身麻酔での抜歯中に特別支援学校の男子生徒(当時17歳)を低酸素状態に陥らせて死亡させたとして、大阪府警は26日、いずれも歯科医の男性所長(55)と女性医師(34)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
診療所は08年に開設され、堺市歯科医師会が運営。治療中にじっとしていられないなど、一般の歯科医院での治療が難しい患者に対応している。親族によると、富川さんは発達障害があり、親知らず2本を抜くために受診した。
毎日新聞
息子も親知らずの抜歯をしたが、以前通っていた歯科で大きな病院の口腔外科に紹介状を書いてもらい、そこで2回にわけて抜歯してもらった。
息子の場合は全身麻酔ではなく、幸いなんとか部分麻酔で出来た。
でも中には全身麻酔で親知らずの抜歯をした友人の娘さんもいて、2日位入院となり友人も付き添っての抜歯は時間もお金もかかり大変だと思った。
処置が無事に終わって何よりだったが、麻酔で何かあったらと今更に思う。
安易に麻酔で痛みから逃れられると思えないなら、ますます大腸内視鏡検査も麻酔でならチャレンジ出来そうだなんて簡単に決断出来ない。
そもそも親知らずなんてなきゃいいものが生えてくるから困るのだが。
息子も抜歯でなくなった特別支援学校生の話は偶然YouTubeで知ったらしい。
怯えを少しでもなくさないといけないと思い、全身麻酔の事件であり今回息子が虫歯治療で行うのが部分麻酔であることを伝える。
それでなくとも麻酔をしての虫歯治療でビビっているところに来て、抜歯での死亡事故は自分も息子にとっても衝撃だった。
友人の店
息子を送った後、靴屋さんの友人の店に行ってみた。
毎年人間ドッグを受けている友人なら大腸内視鏡検査を受けたことがあるかと思って聞いてみた。
友人は胃カメラ検査は毎年やっているそうだが、唯一大腸内視鏡検査はやったことがないそうだ。
だから検査の体験は聞けなかったけれど、お互いに「怖い」と言い合った。
出来ることならやりたくないのは同じ気持ちでそれはそうだ。
やっぱり来年の特定検診でまずは便を調べてもらうことに決めた次第だ。
便だけでは分からないことがあるようだが、最初から大腸内視鏡検査に臨むのは考える程恐ろしくなる。
念のため自分の地域で麻酔を使う大腸内視鏡検査を行っている病院を検索してみたりはしているが、麻酔自体も怖い気がするし葛藤が多い。
息子の歯科治療
緊張感マックスの息子を連れて予約の時間に到着した歯科クリニックだけど、当然前の患者さんがおして、時間通りには始まらない。
それは当たり前だから全然こちらとしては構わないが、スタッフの方は気を使ってくれて息子の歯の写真の画面をテレビ放送に切り替えてくれた。
でも調度放送が台風情報で息子にすると災害関連のニュースは1番恐れて見ないものだ・・・。
なるべく話しかけて気を逸らすようにしていたら、緊張感もあってテレビ放送に冷静に聞き耳を立てることなく済んだ。
麻酔の前にシールのようなものを貼ってくれてあまり麻酔の痛みを感じなくさせてくれて、その後先生がやってきて本当の麻酔を打ってくれた。
でも息子の緊張感を和らげるのに終始声掛けをしてくれて、それは親の自分にも説明してくれているのかもしれない。
治療の途中で息子に痛みがないか確認してくれて、治療の進み具合が半分までとか80%進んだなど随分分かりやすくて手際が良く思えた。
設備も自分が通うクリニックよりも進んでいるようだ。
安心して治療を見守ることが出来たし、息子にも治療が終わってから安心出来る歯医者さんだと思ったことを伝えた。
治療中の時、息子の耳には先生の声掛けが機器の立てる音で聞き取りずらいこともあったらしい。
でも声掛けしてくれるだけで随分安心して治療に臨めたんじゃないかと思う。
明後日にももう1か所の治療があるけれど、いろいろと気を使ってもらえてきっと何とか終えられそうだ。
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