今日は本じゃなく、映画を見ました。
原作はもうずっと前に読み終えて忘れてます。
吉田修一さんと言えば、私は「悪人」が印象強く残っていますね。それはいいとして。
デスノートの藤原竜也さんが鷹野一彦を、竹内涼真さんがを相棒の田岡亮一を演じている。
幼いときに親に捨てられた境遇で諜報員になるべく鍛えられ、18才をもってミッションに合格したなら任務に入るという過酷な運命。
しかも組織を裏切らないために、胸に埋め込まれたICチップ?が、24時間以内に連絡をしないと自爆する仕組みになっているなんて恐ろしい。
そこまでするか?と疑問だけど、そこが掟の厳しい組織なのでしょう。
鷹野一彦は親に捨てられ、弟にも死なれて大きなトラウマを持って、それでも組織の風間にどこか親に近い感情で接してもらって生きて来られた。
風間に言われた「1日だけ生きてみろ!」という言葉に支えられて、厳しい訓練を乗り越えた。
ここで思ったのは、やっぱり育った環境というのかな、どうしても子供は親や大切にしてくれる人がいないと先行き不安だということ。
本当の親がいても子供を捨てて自分の人生に興じるのなら、怪しげな組織とはいえ、風間に会えただけでも良かったのかもしれない。
外国なら少年兵にならざるを得ない境遇の子供もいるらしいから、酷い話とはいえ、現実にもあり得るのかもしれない。
そして、スパイ合戦のような映画でもあって、謎の美女や、鷹野一彦とは過去に渡り合った因縁のある男が登場。
雇い主が誰なのか、敵と味方が激しく入れ替わる展開もあり、楽しめる。
謎の美女役AYAKOのハン・ヒョジュさんは韓国の女優さんらしく背が高く、爽やか系の美しさ。
相当頑張っていたと思う日本語。
殆ど違和感を覚えなかった位で素晴らしい。
韓国のバラエティー番組で見た彼女は全くといっていいほど、気取らない可愛らしい方でした。
鷹野一彦と渡り合う謎の男ディビット・キムを演じたピョン・ヨハンさんを私はあまり知らなかったけれど、韓国では活躍中の俳優さんなんですね。
最近のドラマにご無沙汰の私が、知らなかっただけでした。
そして久々に見たのが加藤清史郎さん。
いい役でした、顔つきが子供の頃とは随分変わってこれからどうなるのかな?
鷹野一彦の少年時代の役をした日向亘さんといい、普通の子供と違った一面を持つという難しい役をさりげなく演じていたのが素晴らしい。
と、ふと思ったけれど普通とは一体何だろう?
果たして私自身、普通かどうか疑問なんですが。
でも後味は良い娯楽作品でしたね^^
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