昨夜降った雨も上がって快晴の朝を迎えた。
今日まで息子が休みなので送迎もなく朝はやることをやってから自分の時間を過ごしている。
決算も終わり今日は税金の支払いを早々に済ませて次の仕事をちまちまとやろうと思う。
「無人島のふたり」
昨日本屋さんに出かけた時に山本文緒さんの本「無人島のふたり」、向田邦子さんの「思い出トランプ」「父の詫び状」を購入した。
早速「無人島のふたり」を読んでみる。
あまりお涙頂戴の本は好きじゃないので、タイトルから読み取れる場合は買わないのだがこの本は違った。
『闘病』でありながら山本文緒さんに言わせると『逃病』で、逃げようがない余命宣告をされているから凄くリアルだった。
抗がん剤治療で死ぬほどの思いをして、緩和ケアを選択した山本文緒さん。
緩和ケアも自分に合った痛み止めや吐き気止めを見つけるまでは、かなりの苦痛を伴うものだと知った。
腹水でお腹が張り重苦しい毎日が続き、末期になって訪問医師のすすめでステロイドを飲むことになってやや回復を見せていたがそれが最後の元気な姿だった。
作家さんというのは最後の最後まで「書きたい」という気持ちが募るとご自身でおっしゃっていた。
おかげでこの本を読むことが出来た訳だが、日々の辛さをやっとの思いで数行だけ記していたり、調子が良かった時はこんなに書けたんだと字数で分かる。
山本文緒さんという方がいろんな人への感謝の思いをこの日記で残したとも言える。
一番の感謝はご主人にだと思うが、もともといい関係だった上に「がん」という病が信頼関係をより深くしたと思う。
仕事のお付き合いの編集者さんや、同業者のお友達など交流された多くの人たちへこの日記をもって感謝を伝えられているところが多い。
この本があっという間に終わってしまったように、山本文緒さんの人生もご本人が「あっ!」と思う間に閉じてしまった。
「自転しながら公転する」「無人島のふたり」に出会えて良かった。
長野たてこもり
「独りぼっち」という言葉に過剰に反応した容疑者。
大学時代に「独りぼっち」と言われていじめられその言葉に過剰に反応するところがあったと言う。
大学時代のいじめとは・・・精神科医ではない自分が言うのも何だが容疑者は精神的に少し幼い気がする。
長野4人殺害【28日詳報】“『独りぼっち』に過剰に反応も”
NHK NEWS WEB
容疑者無言で逃げた女性を3度刺す 強い殺意か 長野立てこもり
毎日新聞
小中学校、高校時代と過ごして来て大学生ともなれば、「独りぼっち」なんていう言葉に反応しないと思うのだが。
言いたい人には言わせておけ!くらいの気持ちは持てないものなのだろうか。
独りの何がいけないのか容疑者にとっては屈辱の言葉だったのだろうか。
思い込みも激しいようで、散歩中のお2人が容疑者に対して投げかけた言葉でもないのに「独りぼっち」とバカにしていると勝手に解釈しての暴挙だ。
さらには駆け付けた警察官2人に射殺されると思ってパトカーに向けて発泡したとある。
散歩中のお2人にバカにされたと思い、警察官に射殺されると思い殺してしまうという行為。
これは「独りぼっち」じゃなく「独りよがり」に過ぎない。
「独りよがりの思い込み」で4人もの方々を犠牲にして、出頭をすすめる母親に「絞首刑は一気に死ねないから嫌だ」と拒んだと言う。
動転していたとしてもまるで子供の言っていることのようだ。
こんなどうしようもない言い分で4人の方が殺される意味はないわけで無念過ぎる。
強い殺意も特定の人というよりは自分より体力もなさそうな女性を狙っているし、警察官に対しては猟銃という武器をもって向かっている。
「独りよがりの思い込み」+「身勝手極まりない言い分」に呆れるが、事件を起こす人の感覚とはこんなものなのかもしれない。
この容疑者と反対の人なら犯罪なんて起こさないのだろうから。
31才の容疑者の年齢よりも幼いように思える言動、でも親にするととっくに成人を過ぎた大人と思えば親の言いなりになりそうもない。
猟銃を所持する免許なども本人が要望して正当な手続きを踏んだなら、親だからといって止めることも出来なかったかもしれない。
大学を中退した容疑者が地域の人たちに溶け込むように、祭の保存会へ参加させたり親なりの気遣いがあったように見えるが数年で容疑者は退会する。
親として出来ることがもうなくなっていたのだろうか。
子育ての時代が終わるとその後は社会に出て育ててもらうしかないように思うのだが、今や8050問題などと言うように社会から身を隠す人も多い。
大抵の人が犯罪を起こすことなどないと思うが、この容疑者のように猟銃やサバイバルナイフを所持していたところにどこかで自身が爆発することを夢想していて現実化したのかなと思う。
取り調べが進めばもっといろいろ分かってくるとは思うが、意外と「そんなことで」と言った子供じみた供述だったりするのではないかと思う。
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