もしかすると自分は壊れかけているのかもしれない。
昨日は息子が仕事休みだったので出かけるつもりでいて出かける支度はしているのに何故か出掛けるまでに至らない。
息子が自分の異変に気づいてくれて自分の妹に連絡を取ってくれたようだ。
と、言うのも一緒にいて連絡をするところを見ていたにも関わらず憶えていないのだ。
妹が直に来てくれた。
何やら自分は同じことを繰り返して話したり行動したりしているらしいが、当の自分にその自覚が全くない。
これって多分認知機能がおかしくなっているのだろうか、自分のこととなると恐ろしくて調べられない・・・。
息子がメモしてくれたものによると『何度も日付や明日の予定を聞いてきた』とある。
更にすでに亡くなった人のことを生きている前提で話していたらしい。
とても恐ろしいけれどこれで自分は普通の状態じゃないことは確かだろう。
こうして書くこともきっと書いたことすら忘れているはずだ。
毎日書く日記にもくどいくらい昨日の異変を書いて病院に行った際に話せるようにするつもりだ。
でもメモや日記に書いておいたところで記憶は消えているのに自分のやったことと思えるのか思えないのか。
昔見た韓国映画「私の頭の中の消しゴム」を思い出す。
消えていく記憶を残そうとあちこちにメモを貼っていたヒロイン、演じるのはソン・イェジンだった。
とりあえず今日は息子の送迎を夫に代わってもらい、美容室を予約していたので妹が送迎をしてくれることになる。
妹の目で見ておかしいところを観察してもらうのも、明日の病院での診察の際には役に立つんじゃないだろうか。
自分に認知症(まだ分からないが)の症状が出るなんて、信じたくないがそうなってしまったら息子に申し訳ないと思う。
自分が送迎していたから今日は代わりに夫がすることになった。
休日も好きな場所に連れて行っていたのも出来なくなるのか。
こうなると楽しみが減ってしまう息子にしてあげられることを考える。
美容室
前から今日は美容室で自分のヘアカットとカラーを予約していたので妹が送迎をしてくれると言う(多分心配で)。
迎えの時間に合わせて洗顔や化粧をして準備。
まさか時間に合わせて用意まで出来なくなるとは考えたくないけれど…自分がどこまで保てているか常に心配。
迎えの時間まで、確定申告用の計算をして過ごす。
幸いなのは夫も年齢とともに仕事量が減ってきているから数字が小さくて、本来ならこの程度の計算は楽勝のはず。
楽勝のはずなのだがそこまで楽でもない今回。
きっと不調はこんな仕事にも影響しているのだろう。
美容室では努めて平静でいられるようにいつもより緊張感を持って臨む。
カラーをしてもらい待ち時間には週刊新潮の坂上忍さんのエッセイ”スジ論”を読む。
いつもよりちゃんと理解していない気がする。
もっと顕著なのは数日前に買った文庫本だ。
たいていは読みかけでもページを開くと前に読んだ部分を思い出し話が繋がる。
なのに昨日から今日にかけては以前読んだはずの部分があまり思い出せない。
これが頭にモヤがかかった状態と言えるかはそこまでしっかり感じてはいない。
そうこうしてきるうちに髪のカットも終わった。
事態を重く見たのか、午後からは妹が調べてくれた脳神経クリニックに急遽行く事になった。
今は大きな病院での診察は確か紹介状が必要だから簡単には罹れないが、そのクリニックは予約は要らないらしい。
脳神経クリニック
コンビニで買った昼食を妹の車の中でとる。
初めてのクリニックに13時半からの診察前に受付だけを早めに済ませようと12時過ぎに向かう。
それでも午後の診察の順番は9番目となった。
午後の診察が始まり初診の自分は問診票に記入し、看護師さんに気になる症状を話して待機。
やがて先生からの診察を受けてMRIでの検査。
その後の診察で説明された海馬と言われる場所に小さな脳梗塞があると言う。
確かにホントに小さいが指摘されたものがポツンとある。
海馬に出来た脳梗塞が一過性全健忘を起こしたのが今回の状態なのだそうだ。
亡き母親も脳梗塞を起こしている。
母も血をサラサラにする薬や他に多数の薬をずっと飲み続けていたが、自分もこれからはその薬を飲むことになる。
血液を取って1ヶ月分の薬を服用した後、再度診察で検査結果を聞くことになる。
確か血液をサラサラにする薬ってズーッと飲まなきゃならないと思ったし、病院通いはもう60代なのだから仕方ないとも思う。
とにかく原因がわかり薬を処方されて安心する。
結果としては早めに異変に気づいてくれた息子のおかげで軽い脳梗塞で済んだのかと思っている。
でもまだ血液検査の結果はわからないのだし、安心とは言えない。
もし良くない結果が出たら1ヶ月後の受診を待たず連絡があるだろうと思う。
とにかく今日は妹に終日お世話になった日だった。
昨日は本当に憶えていない行動が多かったようで、息子が仕事休みでいなかったとしたらもっと悪化していたはずだ。
そう思うと今日病院に行けたことで安心を得たし、妹と息子(息子の送迎の夫にも)に感謝だ。
もしおかしなことを書いていたら脳梗塞の症状もあるのかと思う。
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