今日も天気は快晴で山がてっぺんまで見えている。
生クリームの角が立つように聳え立つというか、それよりも凛々しくすっと立っている頂上が美しい。
あそこに熊爪がいるような気がして未だに「ともぐい」の世界から抜けきっていないんだなぁと思い知る。
昨日から赤松利市さんの「白蟻女」を読んでいる。
表題作の他に「遺言」という話もあり2話入った短編集だ。
赤松利市さんの本にしては?至って普通かなという感じだが、赤松利市さんの大ファンを称するブロガーさんが今回は辻村深月さんの「傲慢と善良」を一気読みされたと言う。
このブロガーさんに影響を受けやすい自分だからどうしよう・・・と少し悩む。
恐らく辻村深月さんの本は理解しきれないという不安と、表紙の女性が何となく買う気を弱める。
多分1冊は読んでいる辻村深月さんだがそれが何だったかさえ思い出せないし、「傲慢と善良」は本屋さんで見てもスルーしていたと思う。
取り敢えずは赤松利市さんの「白蟻女」を読了することだ。
グループホーム
高齢者の場合もあるが今回は障害者のグループホームで不正が発覚した。
グループホーム食材費過徴収は2億円超 大村知事「経済的虐待」
障害者向けグループホーム(GH)の運営会社「恵」が利用者の食材費を過大徴収していた
厚生労働省令では、GHは利用者から食材費の実費のみ徴収すると規定している。しかし、県によると、同社GHでは徴収額の3分の1程度の食事しか提供していないケースもあった。
毎日新聞
多少の不正が発覚しないと踏んで、どんどん大きな不正に膨らんでいったのか。
グループホームに入っている障害者の方というと割と自身で身の回りの事が出来ることが多い気がする。
個室はあっても食事や入浴やトイレ等は共同な訳で集団生活だから争いごともせず、出される食事に不満があっても文句が言えるかどうかわからない。
グループホームの管理者に言えなくても、保護者に対して食事や生活全般に関してちゃんと不満を訴えたり出来ていたのかもわからない。
食材費をごまかしていたのは虐待行為に当たるが発覚しずらい不正だったかもしれない。
でもやせ細っていた利用者がいるというから相当な食材費のごまかしと思われる。
保護者にしたら我が子を預けていてお世話になっているから、暴力でもない限りあまりクレームもつけないと思う。
でも何かしら問題を抱えていて自立を目指してグループホームにいて、親としてどこまで要求出来るものだのだろう。
いずれにしても自分は息子をグループホームでお世話になる選択をしなかったし、この先もお世話になることはないだろう。
自立していない息子と言えども、どこかのグループホームでお世話になるという考えはない。
養護学校時代にも友人関係が築けなかったのだから、息子が今更グループホームで我慢して生活できるとは思えない。
反面、どこかでお世話になるとしても自分の中で信頼関係が結べる場所があると思えないのも事実だ。
知人の障害を持つ子供さんは作業所の時間を終えて仕事上がりがら夕方までの間、週に2度くらい通う場所を確保している。
学校の頃から放課後等デイサービスと言われているところに通い、卒業後も続いている預かりをしてくれる場所だ。
更には月に1度週末にショートステイなどを入れたりする場合がある。
でもどこにお世話になっても不満や不足を感じているらしいから、誰かのお世話になるというのはそういうことなんだと思う。
ただいざ急な用事や冠婚葬祭で列席が難がしい場合は、預け先が必要になるから日頃から縁を結んでいるのだと思う。
いつも先の事を考えると不安になるが、グループホームにいたとしても不安はあると思う。
入居しているグループホームにおいて不正がないとしても人の入れ替わりはある訳で、変化に弱い特徴がある障害を持つ人にとってはメンタルをやられる人もいるかもしれない。
じゃあ、一体何を頼るのかと言えば難しいけれど親である自分自身が長く健康でいるか若しくは1人でも生きていけるように育てることだ。
まぁ、それが後手後手になって未だに手付かずではいるのだが、まず親である自分の健康寿命を伸ばすのは勿論だ。
息子を看取るくらい長生きするのも一手かもしれない。(健康寿命は伸ばしたいが長生きは・・・あまり嬉しくないのが本音)
「白蟻女」読了
赤松利市さんの本「白蟻女」を読み終えた。
赤松利市さんだからインパクトのある話かなと思ったけれど2編ともほのぼのとしたお話だった。
あとがきによると赤松利市さんはハートウォーミングな作品を書きたかったそうなので、あの「救い難き人」とはまた違っていてほのぼの感があった。
それと本を書くにあたっての苦労話もあとがきにはあって、ものを創り出す苦労や税金に四苦八苦されていて本の世界自体の売れ行きも芳しくないと思うと作家という稼業の大変さを思う。
今後は赤松利市さんファンのブロガーさんが読んでいて、敢えてお勧めしてはいないが「純子」「女童」(めのわらわ)を読んでみたいと思っている。
本当におすすめされていないどころか読んで気持ち悪くなった部分があるとかブロガーさんは言っているから、かなりグロい部分もあるようだ。
けれどこのブロガーさんの解説というか感想を読むと気持ちがそそられるので、頭の隅にインプットされてしまう。
普段は買い物するメモに書いても、買い忘れる始末なのに自分の頭はどうなっているのか。
とにかく気になった本はこれからも読んで行きたいと思う、そしてすぐに忘れて行くと思う。
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