朝から気温は上がっているみたいだから息子を送ってすぐに近場を歩くことにする。
暑くなる前に何も考えずサッサと歩き終える作戦だ。
そうは言っても考えてしまうのが人間で、どうでもいいことを考えてしまうものだ。
時折吹く風がまだ涼しいうちにノルマの5000歩は何とか終えた。
まだ歯茎は違和感があるし軽く頭痛もしている。
どれも我慢出来る範囲だし食事も睡眠もとれているから普通なんだろうと思う。
でも口の状態が良くないとおやつのお菓子を食べる気がしなくて、大好きなナッツやアーモンドチョコなどもここ数日は食べていない。
これで瘦せるかと思えばそれは甘い考えだろうけど、とにかくいつもよりお菓子への欲求は低い。
お腹をグーでポコポコ叩いていたせいか軽く筋肉痛みたいな気がするが、排便に関してはいつも通り食後に終えた。
発達障害
18歳女子大生を刺殺の男「未遂で捕まったら被害者がハッピーなだけ」「彼女殺しちゃいました」
一方で弁護側は、伊藤被告が小学生の頃、発達障害と診断され、障害が犯行の背景にあり、「全てをささげていた被害者に裏切られた心情があった」などと主張。包丁は被害者を脅すためのもので、計画性はなかったと訴えた。
読売新聞
女子大生を殺害した伊藤被告という人物は過去に発達障害と診断されたとある。
犯罪を起こした人物に発達障害があったりすると、下の息子も発達障害があるので気になるのは確かだ。
発達障害と言っても千差万別だから、犯人の素性や生活はどんなだったんだろうと思う。
大きな事件だとルポライターなどが書いた本が出るから、買って読んだりする。
自分の息子と重なるところはないかとかやはりどうしても気になってしまうのだ。
ある程度大きくなれば発達障害があったとしても、軽い発達障害なら運転免許を取る人も普通にいる。
発達障害だと見た目に全く分からない人も沢山いると思うし、結婚する人だっているだろう。
自分の息子だと仕事先で障害者雇用してもらっているが、実際に一緒に働く人には同じレベルには動けない息子が当初はかなりの迷惑をかけたことと思う。
でも出来ることが限られているとしても、同じ職場で働くとなると発達障害だとかは言っていられないものだ。
仕事の上でいちいち発達障害を理由にするわけにはいかない。
息子自身が仕事が無理だと思ったら辞めるしかないのだし、そこは親は踏み込めない。
仕事を覚えて続けていけるかどうかは発達障害があってもなくても本人次第になる。
だから事件が起きる度に何かしら障害があって起訴できないような話しがあると、それは違っていて罪は罪として裁かなきゃいけないんじゃないかと思う。
生育歴などで同情せざるを得ない過去があるかもしれないが、それでも起こした罪は罪なのだから。
昔見た映画「二十日鼠と人間」という映画を思い出した。
「エデンの東」のスタインベックの書いた本らしいが自分は映画しか見ていない。
幼なじみの2人が放浪して落ち着いた先で起こる出来事の話だ。
1人は小柄で頭が働き、もう1人は大柄で力が強くで知能が少し低いが常に行動を共にして来た2人だ。
大柄な男が起こす面倒事をいつも小柄な男は解決するという保護者のような役がついて回った。
ある時アクシデントで大柄な男が農場主の妻を殺してしまい追われる身になってしまった。
前から落ち合う場所を決めていた2人が落ち合った時、小柄な男は大柄な男が好きな話をしながら銃で命を奪うのだ。
映画では慈愛に満ちた小柄な男が印象的で、心から信じている小柄な男に大柄な男は撃たれてしまったが追手からは守り切ったというハッピーエンドにも感じた。
それまでトラブルを起こす大柄な男を邪魔に思っていた節もあったが、大柄な男と一緒にいてこその小柄な男だったのだ。
ハッピーエンドに感じたと書いたけれど、もっと違った気持ちだったと思うがそれがどう表現したらいいか分からなくあの時は涙が出たかもしれない。
小柄な男をゲイリー・シニーズ、大柄な男をジョン・マルコビッチが演じていた。
「エデンの東」よりも「二十日鼠と人間」の方が強く記憶に残っているのは、自分に少し心配に思う息子がいるからだろうか。
自分も万が一息子が犯罪を起こすなら、同じようにして守れるだろうか。
いや、藤崎翔さんの小説なら返り討ちに遭うのだろう。
「みんなのヒーロー」
藤崎翔さんの本「みんなのヒーロー」を読んだ。
読書と筋トレ好きなブロガーさんが推奨していた本で、自分も結構前に本屋さんで見つけて買ってあった。
けれど「みんなのヒーロー」を読む前に「黄色い家」や「二人キリ」という読み応えある本に行ってしまったから読むのが後まわしになったのだ。
でもさすが藤崎翔さん、物語が「ごきげんよう」のサイコロが転がるように展開が目まぐるしく変わる。
主人公は元々ヒーロー役を演じて人気を得たけれど、そんな人気は上り下りのある儚いもの。
主人公はファンだというもの凄いデブでブスの女性に弱みを握られて結婚し、低迷していた人気が結婚相手の意外さが受けて上昇する。
面白いのは真っ暗闇での性行為は何とかこなすことが出来るらしく、次第に慣れてきてやがて子供も出来てますます人気は安定する。
子供も出来た主人公に家族を大事に思う気持ちが芽生えたのかと思いきや、自分もすっかり騙されて主人公の気持ちには裏があったと知ることになる。
せっかく人気もお金も得たというのに昔からのセフレである女優が忘れられず不倫関係になる。
主人公にとっては俳優になる目的は美人でスタイルの良い女性と性行為を持つことであり、それは結婚して子供ができても譲れないものだった。
その人気を維持するために最初は頑張ったのに、結局欲望に負けてしまった。
不倫関係はあっさりと妻にバレることになりそこからも二転三転とする展開が楽しい。
最後まで気を抜かず展開が変わるはずと思って読んでいたら、また最後にどんでん返しがあった。
軽快なテンポだけど、裏には人間はどこまでも信用ならないよと言った暗示も感じた。
でも登場人物たちの凄く波瀾万丈の人生に、読む側はとても楽しめた娯楽作品だった。
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