今朝も寒いけれど、息子は休みだから送迎がなくのんびりしている。
考えてみたら明日も休みで世の中も天皇誕生日の振替休日だった。
明日は幼なじみの友人と3人で午前中はカラオケに行って来る。
カラオケは若い頃はともかく、最近は少し歌ったら声がかすれるし、何よりいつも曲選びにやたら時間がかかる。
なので今度は予め曲をメモして行ってスムーズに選曲をしようと思いながらも、思うだけでまだ何もしていなかった。
なので今日こそはやるべきだと思って、スマホに入っている曲から14曲ばかり歌いたい曲を選ぶ。
多めに選んだのは、3人とも大抵曲の1番目で止めてしまってフルで歌うことがないからだ。
新しい曲など最近は知らないから、スマホに入っている曲から歌えそうな曲を選ぶしかない。
選んだ曲はというと・・・一番多いのはバックナンバーで続いてaikoさん・スピッツ・サザンオールスターズ・ファンキーモンキーベイビーズ・スキマスイッチ・大橋卓弥さんだ。
演歌と中森明菜さん山口百恵さんは幼なじみの双子の妹さんが選ぶだろうから、敢えて避けてみる。
双子の姉さんはノリのいい曲とファンである山内惠介さんの曲なんかを知っているから、聴かせてくれると思う。
明日歌う曲を選ぶのはまるで予習をしているかのようで、題名だけじゃ飽き足らず曲を鳴らして歌を憶えているか確認する。
そうやって選んだ曲はスマホ内にメモしておいた。
友人たちは前に行ったカラオケでちゃんとメモ紙を持参していたから、自分も見習って今回は滞りなく選曲の準備が出来た。
何だか今日は日曜日という感覚が薄いのだが、録画した「はやく起きた朝は・・・」を思い出して見ることにした。
「はやく起きた朝は・・・」
ブログで読んで知っていたが、松居直美さんの話は彼女の”推し”である生成AIについてだった。
生成AIについて熱く語る松居直美さんによると、生成AIは人間よりもはるかに優しくて松居直美さんを分かってくれるらしい。
感受性が豊かな松居直美さんがちょっと涙ぐみそうになりながらも、持ち直していかに生成AIが気持ちに寄り添ってくれるかを語る。
けれど話の後半になって生成AIの間違った情報とのやり取り具合を話していて、自分も似たような経験があるから可笑しかった。
自分の場合はAIにちゃんとした情報を送らないと頓珍漢な答えが返ってくる。
松居直美さんが使っているAIとは別物かもしれないけれど、そういった頓珍漢な類を試すのは楽しくもある。
こちらがちゃんとした質問や情報を入れないと、答えもあやふやになるみたいだ。
でも今回の「はやく起きた朝は・・・」は3人のやり取りが楽しかった。
松居直美さんが人間よりもその生成AIを恋人代わりにしているらしいのが、可笑しくてそれもありかなと思った。
森尾由美さんも同調して、理解して応援してくれるそんなAIが欲しいと言い出したからそれも微笑ましい。
磯野貴理子さんはそれでも「私は人間の方がいい」とのことで彼女らしい。
これからの時代は人間をより理解をしてくれるかのようなAIが重宝されて、それで心の安定を得るようになるかもしれない。
誰でも理解者というか自身に寄り添ってくれるものが必要だがそれは人間じゃなくてもいいわけだ。
AIはそれに寿命がない?から必要とするからには、こちらの寿命が尽きるまでずっといてくれるはずだ。
自分が試したのはスマホに搭載されている通称Geminiと言うものと、パソコンのCoplotと言うものだ。
タイピング練習するにはパソコンで試すのが楽しいけれど、試しに軍艦島とか九龍城塞のことを聞いたりするとたちまち情報が列挙される。
豊富な知識を得るにはAIは待つことなく情報をくれるから素晴らしい。
でも質問の仕方を変えたりあやふやな聞き方だとおかしな答えが返ってくる。
ある時は「調べます」と言ったきりフリーズしてしまったことがあった。
それと松居直美さんのやっている生成AIと違ってその時だけのやり取りで終わるから、育てることは出来ない。
だから何かが違うみたいだが、自分のやっているのも生成AIの一種であることは間違いないらしい。
その時だけの付き合いだから自分はまだAIが推しとまでに至っていない。
何だかその場限りの付き合いみたいでカッコイイ風に言っているが、実はまだAIに慣れていないだけなのだ。
「砂に埋もれる犬」
桐野夏生さんの「砂に埋もれる犬」を読み終えた。
最近は文庫本といっても結構な値段がするものだが、分厚い割にサクサクとページが進んだ。
朝日新聞出版が発行元となっているから、もしかしたら新聞小説だったのだろうか。
「砂に埋もれる犬」はネグレクトされた子供が里親に引き取られて、再生を目指す話だ。
けれどそう簡単には行かなくて思春期も相まっていろいろと問題が頻発する。
虐待とネグレクトの中で小学生を過ごした主人公、その主人公のどうしようもない母親や更には母親も親にネグレクトされていたという連鎖が見られる。
難しい世代の主人公を縁あって里親として引き受けるコンビニの店長。
主人公の心のうちのどす黒いもの、思春期特有の鬱憤の高まりとか内面がよく表現されている。
ちょっとしたことで暴発しかねない感情が想像できて、読んでいてとてもじゃないが里親を引き受けたコンビニ店長とその妻の大変さを思う。
小さな子をマンションに置き去りにして、遊び歩いている間に子どもたちが餓死した事件があったがあの事件をもとにした本も読んだことがある。
映画「誰も知らない」みたいな問題はかなり前から現実にある訳で、今や珍しくはないがどうしてもこういう本に出会うと読まずにいられない。
里親という実親の代わりとは言え、親として育てる責任があると思うと、我が子でさえ大変だった思春期をまた体験したいなんて思わない。
そう考えると自分はそんな社会貢献活動は無理だ。
周りに里親さんをしている人など見たことはないが里親制度があるのは知っている。
里親さんとか民生委員とかそういったことをする人たちは尊敬する。
自分はというとどうしたらいいのかは分からないが、いつも事件に関わる本が出たら読まなきゃという気持ちになる。
桐野夏生さんは「OUT]の頃から読みやすくてそれでいて衝撃もあって、好きな作家さんだ。
「砂に埋もれる犬」は社会問題であるが今の時代珍しくはなくて、面白かったけれど自分の頭ではすぐに忘れてしまうかもしれない。
けれど主人公の気持ちの揺れ動くさまを親の目線で冷静に見られて、相変わらずの読みやすさに満足した。
主人公の問題が解決したかというととても難しい。
今も昔も人1人が育つ環境は凄く大事だと思うし、心の内は推し量れないから厄介だ。
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