エリザベス女王の逝去と恩ある方の逝去

雑記ブログ

イギリスのエリザベス女王が在位70年という歴代最長の記録を持って亡くなられた。

人生の殆どが女王であり続けたのだから、色々な歴史的出来事をくぐり抜けて来ただろう。

ローマ法王が分からなくても、エリザベス女王を知らない人はいないと思う。

長い在位の間にはご本人にしか分からないご苦労があったかもしれない。女王にしか経験出来ないご苦労が。

心から「お疲れ様でした」とご冥福を祈りたい。

それにしてもどうしても比較してしまう。

阿部元総理とエリザベス女王の国葬について・・・成し遂げたことに差があり過ぎるのではないかな。

恩のある方

昨日は、自分にとって恩人にあたる方の逝去を知った。

もう20年以上前になると思うが、自分1人の力ではどうしようもなくて途方に暮れている時があった。

知人の紹介で、見ず知らずでありながらのこのこ訪ねて事情を話すと、言葉少なに引き受けて下さり自分を助けてくれたその方の名前が新聞の「お悔やみ」欄にあった。

お仕事はだいぶ前に引退されて、病気の治療に専念されていたようだったけれど、時々どうなさっているかなと頭によぎることがあった。

その方のおかげで何とか今があると思っている。その当時学んだことは・・・たとえ大きな口をたたいていてもいざという時に何の力もない人間がいること、逃げてばかりの人間に頼っても無駄なこと、自分の力を信じて自分を頼ることだ。

それは今も変わっていなくて、仕方ないことはとにかく諦めて、自分を大事に自分の未来を大切に思うことにしている。

皆、色んな我慢をして生活しているんだから、自分にとって嫌なものでも戦争じゃない限り耐えて行けるんだ。

小さな幸せは見つければそこそこあるんだし。

死刑について

死刑を執行する刑務官について書かれた本が話題になっている。

死刑を執行する際には執行ボタンを押す人員は3名いて誰が執行ボタンを押したかわからないようになっていると何かの本で読んだことがある。

法で決められている執行とはいえ、自分が執行したという行為が命を奪うことだから精神的な負担を軽減するためらしい。

死刑については賛成・反対がある。

残虐極まりない事件を起こしたなら罰を受けるべきで死刑も致し方ないと思う。

永山則夫について

それとは別に死刑囚といえば永山則夫を思い出す。

まだ集団就職が全盛の時代だから私の時代よりも前になるが、北海道に縁のある人だった。

生まれは東北だが数年間は北海道網走に住んでいたらしい。

貧しい家庭で育ち兄弟から虐待されて、学校にも行ったり行かなかったりだったとか・・・。

そんな永山則夫が集団就職後に職を転々としたのちに起こした事件が有名な連続射殺事件だ。

当時19歳だった永山則夫が米軍基地で盗んだ拳銃で逃げ延びながら4人を射殺した事件。

起こした事件は重大だけれど少年だった永山則夫に死刑適用すべきかでかなり論争が起こったが最高裁の判決で死刑が確定して1997年に刑が執行された。

永山則夫の犯罪は許されるものではないけれど、彼の書いた本を読んでみるとその生い立ちに同情してしまう自分がいる。

「木橋」という自伝といえる本がとてつもなく悲しい彼の生い立ちを描いていて、ずっと寂しい人生だったのがわかる。

寂しい人生なら罪を犯してもいいかと言えば、そうではないけれど生い立ちが違っていればまた違う人生だったろうとは思う。

永山則夫の両親は父親は行方が知れず、母親は大勢の子供たちとの暮らしをその背に一手に引き受けていたかもしれないが途中で子供を残して行方をくらましたりしている。

母親は永山則夫が兄弟から受けていた虐待には知っていて何の手立てもしなかった。

「無知の涙」という本も永山則夫は書いていてとても難しい話に私はついていけないのだけれど、確か共産主義を支持する考え方になっていた。犯行の原因は自分の境遇や無知であったことが一因にあると考えていたようだ。

永山則夫の書いたノートの記録が膨大で細かく書き連ねた日記は日々の感情のうねりが見て取れる。

永山則夫は獄中でもの凄く勉強してその吸収力で本を何冊も書いている。

犯行直後捕らえられた永山則夫の写真と、後の永山則夫の顔つきが全く違って驚いたものだ。知性を身につけたらこんなにも人の顔つきは変わるものなんだとその時初めて知った。

人は環境が凄く大切なんだと思う。貧しくても温かみのある家だったらまだ違ったかもしれない。

今までなんの知識も持ちえなかった分を取り戻すかのように、獄中で本を読み知識を得て書き連ねた膨大な資料はどこかで保存されていると聞いた。

きっと吸収した知識を吐き出すように書かずにいられなかったんだろう。

悪人

犯罪をおかして刑に服す訳だけれど、そんな人だけが罪人なのじゃなくて罪に問われないで罪を犯しているのが人間だと思う。

その罪を本人が気づいているか気づかないでいるかは分からないが、罪を犯していない人はいないと思う。

凶悪犯罪は捕まって刑に服す可能性が高いけれど、罪に問われず罪から逃れて生きている人もいるんじゃないかな?

不器用で要領が悪くて捕まってしまう人がいたりすると思うし、まんまと使われてしまって罪を負ってしまった人もいると思う。

なにが言いたいかまとまりがつかないけれど、罪には問われていないだけで、罪を犯していることもあるのが(私を含めて)人間なんだと思っているということだ。

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