昨日の夜から息子の足の爪に塗る薬を変えて、今朝も変えた薬を塗っておいた。
多分2ヶ月くらいこの薬が持つと思うから、どのくらい変化があるものか変わらないかもしれないし。
息子の足の爪が元通りになって、日常の1つになった薬を塗ることに終わりが来るといいが先は長いだろう。
今日は曇り空の朝でテンションがいまいち、寝ている時から感じていた頭痛が今もどんより続いているようだ。
よく気圧とか満月が関係して体調不良になるとか言う人がいるが、自分はそんなことを気にしたくもない。
そんなデリケートな人間じゃないと思っている。
今日は用事を足したらどこかでお茶をして読書を進めたいところだ。
明日から息子が3日間の休みだから少しホッとしていたが、そうもいかないこともあり自分を慰めることにした。
欲をかいちゃいけないし気持ちを切り替えて過ごそうと思う。
そうだ、今日は金曜日で「坂上どうぶつ王国」がある。
その後にYouTubeで「坂上家のチャンネル」も見られるしそう思うと楽しみが待っているのだ。
「首木の民」
やっと読み終えた「首木の民」。
誉田哲也さんの本らしくなさを感じながら読み始めた。
事件があって捜査をする刑事たちのチームワークは、姫川玲子シリーズを思い出させた。
そして読み終わって誉田哲也さんが読んだ沢山の資料の中に森永卓郎さんの「ザイム真理教」を見つけてなるほどと思った。
結局、高級官僚といえども我が身可愛さで生きる。
人間は皆幸せを求めるのは当然だけど、甘い汁を組織だけで吸おうとするズルい集団なんだと思った。
国債とかの話は縁遠くて、未だに分かった気はしない。
でも財務省が国民から税金をとることだけに躍起になることは分かった。
国債を発行することが国の借金になるだけというのが正論ではないらしい。
何も分からない自分が日本は借金大国と思い混んでいたが、それも違うみたいだ。
収入と支出というところの国でいう歳入と歳出は日本の場合概ねトントンといった状態らしいのだ。
それが財務省の考え方だと「歳入と歳出」を比べるべきところを「税収と歳出」を比べる。
あくまで国民からとる税金のみを収入源としている考え方だ。
森永卓郎さんの「書いてはいけない」にもあった通り、財務省にとって国債は悪だから。
国が発行する債券は借金であり国が日本にお金を借りる事になるが、外国に借りる訳ではない。
でも財務省にとって増税することだけが善。
元財務省の官僚が説く財務省のカラクリを、担当する刑事が聞く形で自分も読む。
分かったこともあれば、分からずじまいのこともあった。
でもどこにでも地位を利用して、不正を働こうとする者がいること。
高学歴ならではで頭も良くてエリートと言われる人たちだけで甘い汁を吸おうと画策している世界がある。
そんな世界は日本に限らずどこの国でもあって、多分昔からあって今もあるのだ。
真実を暴こうとしても大きな力で潰されることもあっただろう。
けれど今は良くも悪くもSNSがある時代。
分かろうとしなくても入ってくる情報がある。
自分はしっかり理解したとは思えないけど、頭が良いだけじゃなく正義を貫く人が多ければ世の中を変えることができるのかもしれない。
無関心な人もいるたろうけど。
日本は借金まみれの国ではなさそうだと知ることは出来た。
東日本大震災があって復興増税が始まったことに触れていた場面があった。
国民全てしかも被災者にも増税する仕組みを生み出した財務省に怒る場面、災害の時こそ建設国債の出番だったはずだったと訴えるフリージャーナリスト。
今更ながら「そういう手があったのか」と思った。
国債は政府と日銀が作り出すから、財務省は関われず税収が財務省の収入源なのに国債に取って変わられたら困るのだ。
増税することで財務省だけが使えるお金を増やして、企業に貸付たり出資して天下り先を他の省庁よりも増やしているというのは何とか理解出来た。
そう考えると今年定額減税という減税があったけれど、それに付随するかのように森林環境税というのが引かれていた。
財務省というのは復興特別税を終えたと同時にちゃんと別の名目で増税してるということなのか。
「首木の民」はとにかく数字が沢山出てきて、パーセンテージとか自分の苦手が多い本だったが読まなきゃならない本だったのだと思う。
元財務官僚の男性が国民が簡単に騙されると言っていたのは確かで、マスコミに踊らされてしまうのかもしれない。
自分は長い物には巻かれてしまうところもある。
ただこの本の中で誰が主人公なのかなと思った時、4人のチームを組んだ刑事が表としたら現職の財務事務次官が出てきて実はこの人物が裏の主人公だったと言える。
この財務事務次官が子供の頃父親に「男なら大蔵省に行け」「見えないクビキを外すんだ」と言われていた。
最後にこの財務事務次官が”財務省が国民に嵌めた「首木」とは「税」だと悟る。
それまで先輩でOBの元財務事務次官のいいなりに汚れ仕事を請け負って来た財務事務次官こそが主人公だったのかと気づいた。
なかなか名前が明かされず「私」として折々に登場したこの人物が、誰なのか最後の方にやっと気づいて自分は読みが甘いなぁと思った。
「首木」とは家畜を意のままに操り、効率よく働かせるための拘束具だというが初めて聞く言葉だ。
朝方に感じていた頭痛はいつの間にか止んでいた。
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