読書で暑さを凌ぐ

雑記ブログ

連日の暑さについつい「あっつい!」と言ってしまう。

立ち上がる時や勢いをつける時に「よっこいしょ」と言うようについ「あっつい!」と。

あまりの暑さで動くことは午前中になるべく済ませて、昨日は午後から気になっていた作家さんの本を読んだ。

「逆転美人」

藤崎翔さんの「逆転美人」。

これがとても面白くてやめられなくなって、途中いろいろやることを挟みながら一気に最後まで読み切る。

最後まで読み終わらないと寝る気がしないくらいの面白さだった。

全編に施されたトリックに、驚いたのと感心したのと最後は笑いがこみ上げた。

子どもの頃から容姿がとびぬけていたために、犯罪に巻き込まれたりいじめにあったりと美しいが故に度重なる不幸を味わってきた女性の手記(らしいが?)で話は進む。

束の間の幸せから次々と波乱が起きシングルマザーとなって、その後も言い寄る男性との間で事件は起こる。

事件の様相は「美人シングルマザー」とか「美人母子」と表され週刊誌などを賑わせた。

その波乱を雑誌社から手記にしてはどうかということで書かれたシングルマザーの手記なのだがここにまずはトリックがある。

読んでいて確かにこの女性が膨大な手記を書けたことにほんの少し違和感も感じないでもなかったが、スルー出来る程度の違和感がそこかしこにちりばめられているのだ。

そして最後にはもっと大掛かりなトリックがあり思わず「おぉーっ!」とページをめくり直すことになった。

こんな感覚は久しぶりで藤崎翔さんは”あっぱれ”な作家さんだと思った。

藤崎翔さんという方は元はお笑い芸人を数年間やっていたらしいが、自分はそっち方面にも疎いから藤崎翔さんという名前の芸人さんがいたのか分からない。

作家藤崎翔さんを知ったのは読書と筋トレが大好きなサラリーマン?の方のアメーバブログからだった。

このブロガーさんはご自身に厳しい方のようで、トレーニングをサボる気持ちをいつも追いやって筋トレに熱を入れすぎて痛めていた腰を更にトレーニングで痛める結果を記していたり笑えることがある。

お仕事で帰りが遅くなろうと24時間やっているらしいジムであちこちを鍛えているようだ。

筋トレってやればやるほど身体が変わってくるのが目に見えるから、余計に熱が入るのだろう。

つい最近見たカーリングの藤澤五月さんがいい例で、ストイックさが身体をあそこまで変えたと思う。

藤澤五月さんは別人といっていいくらい顔も変わっていたが、数ヶ月であれだけの変化を遂げるなんて凄い。

藤澤さんは置いておいて、自分がフォローするブロガーさんもそんな熱心な筋トレと並行して読書熱もかなり高めで、図書館にも通う日々。

年齢的に成人したお子さんがいるのだと思うけれど、こんなお父さんなら尊敬出来るんじゃないかと思う。

コメントをしたことはないが真面目さと読書熱の入り用とで筋トレこそ自分は興味なしだがどこかウォーキングと通じるところがある感じでフォローし始めたのだ。

この方のブログのおかげで読んだことのない作家さんだったが挑戦してみる気になった。

どうもこの方は同じ作家さんの本を続けて読む傾向らしく、藤崎翔さんの他に西村賢太さんの本がよく出て来る。

確か西村賢太さんは早逝されたはずだが、まだ未見で藤崎翔さんの次は西村賢太さんを読んでみようと思っている。

こんな風に自分に新しい風を与えてくれて感謝していることをこの方は知らないわけだが、コメントするのもどうかなと思うしなぁと考える。

読書と筋トレに熱いブロガーさんは自分の他の誰かにもきっと強い影響を及ぼしているだろう。

「逆転美人」ともう一冊「氏名手配作家」という藤崎翔さんの本を買ったので、続けて読んでみたいと思う。

この暑さだ、身体を動かさず目だけというか脳も動いているのかな、とにかく最小限のエネルギーだけで過ごしている。

「主に泣いてます」

「逆転美人」を読んでいて思い出した本がある。

漫画本で「主に泣いてます」という題名だった。

ブックオフで息子が長く居座るときは(決めるのにもの凄く時間がかかる息子)、自分もDVDを物色したり本の立ち読みをしたりする。

そんな中に「主に泣いてます」があった。

その漫画は美しき主人公が美し過ぎるが故に起こるエピソードが、読む者にすると笑えるお話だったと思う。

立ち読みしていて可笑しくて笑えたのを思い出すが、買うまでには至らなかった。

けれど今、検索してみたら漫画界でも有名なあの東村アキコさんの作品だったと分かった。

道理で面白かったわけだ。

10年くらい前に菜々緒ささんという方が主演してドラマ化されていたらしい。

本当に美女というのは大変なんだなと思うし、持って生まれた外見を生かすのも内面というか性格が関わって来るのだと思い知らされるお話だ。

生まれるのも顔や身体の作りも、自身が望んで出来上がるものじゃない。

けれど美しいがために好きでもない人に言い寄られたり、妬まれたり意地悪されるのはたまったものじゃないだろう。

そんな時に生きて行くための処世術をどれだけ身につけて敵を作らないようにするかが大事になって来るんだろうと感じた。

特に今の時代はストーカー犯罪も多く、簡単に殺人事件になったりするから美しいことが幸せに繋がるとも限らない。

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