今日もウォーキング

ウォーキング

寒い朝だけど晴れていて気持ちがいい。

坂上忍さんのブログによると坂上忍さんは今日からホカロンをつけるようだ。

それに習った訳ではないが自分も朝から腹巻の上にホッカイロを貼った。

これまでは寒い時に単発でホッカイロを貼ることはあったが、日中暑くなって取ることが多かった。

けれどさすがに昨日今日あたりは、晴れているからといって油断出来ない。

取りあえず年内くらいはミニのホッカイロで過ごす。

そして1月頃は普通サイズのホッカイロを貼ることにになるだろうか。

今日は「坂上どうぶつ王国」が放送される日だけど、北海道ではあいにく放送がない。

忘れずにティーバーで見なきゃと思う。

録画して楽しんでいる「はやく起きた朝は・・・」は2週分の録画をまだ見ていない。

30分番組だからすぐに見終わると思っていたら、溜まっていく一方になってしまう。

テレビを見るのは「坂上どうぶつ王国」と「はやく起きた朝は・・・」だけなのにこの2つすら忘れるなんて終わってる。

ウォーキング

息子を送って用事を足した後、普段目にしてはいるけど行ったことがない公園に来てみた。

いつも車で通り過ぎることが多くて、ここの公園は見た限り駐車場もなさそうで、なかなか足を踏み入れられなかったのだ。

今日はその公園近くの銀行まで歩いたついでに、ちょっと足を伸ばしてみようと思った。

天気が良くて風もないし、夏だと鬱蒼と繁る木々があるだろう。

木々の葉も落ちて周囲をみわたせるので適度に静けさが味わえる。

新鮮な気分で歩けたのと、今日の山々も大きくその姿を現して自分まで大きくなった気がした。

「原罪」

山本音也さんという初めて読む作家さんの「原罪」。

今回はなかなか読み進まないまま、1日に数ページ程度の日が続いてリタイアする気はなかったけれど読んでも分かっているのか定かじゃなかった。

誰に焦点を当てていいのかわからないまま、グリコ森永事件のキツネ目の男の出自に迫る話が展開された。

ところがある時から俄然読む勢いが増した。

それと言うのも話が満洲にまで遡ったからだ。

満洲でのいきさつは色んな本で多少の理解はある。

満州からの引き揚げには筆舌しがたい苦難の連続があり、満州の特に開拓団の話は本を読むたびに胸が痛んだものだ。

でも知らないでいるよりも知ることの方が大事だと思う。

そんな満州での引き揚げの話が「原罪」にも出てきてキツネ目の男の過去がここに繋がっていたのかと点と線が繋がった気がした。

点と線といっても自分とこの「原罪」との繋がりという意味だが。

読む価値があったのだとそれまでなぁなぁと読み進めて来た気持ちが変わった。

満洲で国策の開拓団として沢山の人が移植して、戦後に悲惨な目に遭ったのは周知の事実。

そこにキツネ目の男の原点があったということ、出生からして付けられた名前が「満治」という”満洲を治める”という希望を託す名前がついていた。

満洲では満鉄関係者や関東軍は贅を尽くし、731部隊では残虐に捕虜を実験材料にしながらも罪を逃れて生き延びた人がいたようだ。

その一方で開拓団の人たちは多くが自害したり避難途中でこときれたり、言葉に尽くせない残虐行為に遭った。

松本清張さんの本「帝銀事件」も犯人は元731部隊のやり口に似ていると書かれていた。

犯人と言われた平沢貞通さんという職業が画家の人物のはずはないと…あの本も読んでいて背筋が寒くなったものだ。

開拓団の人たちがやっと日本に戻れても歓迎されるでもない仕打ちで、生き抜くのは並大抵ではなかったと思う。

戦争というのが敵国だけが敵ではなく、味方や同胞が実は敵だったりした事実が恐ろしい。

話の後半はキツネ目の男と言われた満治の満州引き揚げ後の苦労が綴られていた。

ここは野坂昭如さんの「火垂るの墓」を連想する。

「火垂るの墓」の清太とせつことは若干年齢は違うけれども、苦労の程は伺える。

戦後の浮浪児の話は石井光太さんの本でも読んだが、今みたいに幸せ過ぎて不満に思うのが申し訳なくなるくらい悲惨だ。

満治が新政府の警察官にあっさり母親を事故死させられて、恨みに思うのは当然だ。

満州での関東軍にも恨みを募らせた人は多くいたはずだ。

積年の恨みを晴らした満治や仲間たちを”してやったり”と喝采を送るのは簡単だ。

けれどもっと奥深い満治の思いは、戸籍もなく名前もなくこの世に存在したことすらない不透明な自身を後に警察のある人物に見つけて貰うことだった。

世が世ならこれだけ優秀な人が、犯罪に手を染めるのてはなく社会の逸材になっていたかもしれない。

この話自体はフィクションなのだろうが、ノンフィクションみたいに思っても不思議じゃない気がした。

人を殺めることなく警察組織を翻弄するとは、今の闇バイトみたいに考えなしの犯罪とはレベルの差を感じる。

でも向かう先は人間皆一緒なのに、甘い汁を吸う人と辛酸をなめる人がいるのはどうしてかを考えさせられる本だった。

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