早朝のウォーキング

ウォーキング

今朝は早朝から仕事の息子を送るのに、気温が昨日よりは高めの予報だったから少し薄着でも大丈夫かなと思った。

けれど外に出てみるといつもと同じで寒いし、車の窓も凍り付いていた。

やはりいつもの重装備で出かけることにして、暖かくなった時の着換えに一枚薄めの上着を用意する。

そろそろトランクに積んだスコップも降ろしていいのかもしれないが、今週降る雪次第だろうか。

今朝は昨日車を手洗いしたから、ピカピカで気分がよい。

洗車

昨日の午後に急に思い立って車を手洗いした。

家の中でバケツにお湯をためて洗剤を入れて、行ったり来たりを数回繰り返すが思った以上に汚れがついていた。

更に思った以上に風があってでもせっかく洗うと決めた車だ、何度も家と車を往復して洗剤を付けた後はお湯で洗い流した。

続いて車の中のマットを取り出してゴミを履きとり、小さな石ころやゴミも履き出す。

小さな掃除機も持っていないから全部手作業だが、それは適当で老眼だし目についたゴミだけを取り出した。

次第に鼻水が出て来たから、自分では寒さは感じないのだが体は冷えて来たのかもしれない。

冷えると後が怖いので急ぎながらあちこちを拭き終えて、何とか目的は達成して自己満足したのだった。

いつもより汚れていたので洗車は45分くらいかかった。

それでも暖かい時間の作業だったので、濡れた地面もやがては乾き凍り付かずに済んだ。

ウォーキング

久しぶりに早朝に歩けると思うとウキウキした。

河川敷にはまだ雪があるだろうから、行けないとはなから諦めている。

でも雪解けが進んだら歩けるかどうか、福寿草やふきのとうがあるか見に行きたいとは思っている。

今日は東と西どちらに向かおうか…少し考えたが朝陽に照らされた山を見てしまったなら西に向かうしかない。

まずは公園内の駐車場に車を止める。

望遠付のカメラを携えた人が、朝早くから目に付くが自分は公園を歩くつもりはない。

少しでも山がキレイに臨めるところとなると、公園から少し高みに向かい坂道を下るのがいい。

思い立って意気揚々と歩き出し、しばらくは雪のない歩道を気分良く歩いていた。

いよいよ山がよく見えるはずの下り道に差し掛かってみると、想像していた道とは違った。

雪がしっかり残っているだけじゃなく凍って溶けてガタガタの歩道だった。

舗装が出ているとばかり思って甘く見ていたが予想が外れた。

ずっと先まで見えるところは雪が凍って溶けた悪路で、ガッカリしたが覚悟を決めて歩き出した。

山を見ながら気持良くあるくはずが、山を見る余裕すらなくてただ転ばないように足元から目を離せない。

坂道の三分の一位進んでみて、振り返り「やっぱり戻ろうかなぁ」と弱気になる。

立ち止まってみたものの戻る道もガタガタなんだし、もう少し進もうと決めた。

このガタガタ道を制覇したら、自分の勝ちなんだとかなり大げさだがそんな風に考える。

さっきまで聞こえていた鳥のさえずりも聞こえないのは、耳も歩くのに集中しているからなのか。

足の指もいつになく真剣で、5本の指が意思を持ったように1本づつ広がって力がこもっていると感じた。

外反母趾だがこんな時にはあまり気にならないものだ。

何でもない時に突き出た骨が痛むこともあるのに・・・。

下を向いて歩きながら時々「これは夢の中なんじゃないか」と思ったのは完全に現実逃避だ。

でもやっぱり前に進んで良かったようで、残り三分の一程に達した頃に舗装の路面が現れた。

砂漠に現れたオアシスのようだ。

雪がない時に通るこの道は、さほど感じない距離なのに今日に限ってはとてつもなく長く茨の道に感じた。

この坂道を降りるだけの時間が、何だか自分の人生模様みたいに思った。

小学生か多分中学生になりたての頃のことだったと思う。

幼なじみの双子の姉さんと一緒にどこかに行った時、占いをしてもらった記憶がある。

何でもすぐに忘れてしまう自分だが占いで言われた2つのことを今も憶えているのだ。

1つは首から上の病気?に注意と言われて、今にして思うと脳梗塞を発症したことがあてはまるかな。

それともう1つは人生の後半が良いみたいなことを言われたのだった。

その時に友人が「いいなぁ」と言ったことも記憶している。

多分友人は忘れていると思うし、友人が占ってもらって何と言われたかは全く憶えていない。

自分にしたら辛かった時期にいつか終わりがあるのかと思って、言われた事に縋る気持ちがあって忘れなかったのかもしれない。

元来は占いは殆ど信用していないし興味もないのだが、坂道を降り終えた時にふとその占いを思い出したのだった。

人生後半がどこまであるかは知らないが、たとえ明日とか数カ月だとしても、今は今で満足している。

三食が食べられて温かい寝床で寝られるから、それでいいと思う。

今日も足が頑張ってくれて動いてくれたし、山はくっきりじゃなく優しめで大きくキレイだった。

これから暖かくなるのだろうけれど、早朝はまだまだ寒くて久しぶりにまつ毛や前髪・マスク・ダウンコートの顔周りが濡れた。

今にして思えば悪路と思ったのは歩いた距離の1割に満たない程度だったのだと思う。

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