早朝から仕事の息子を送る時間になった頃に強い雨が降り出した。
天気予報通りならいつも歩く時間頃に止むはずだけれど、雨上がりは歩く気になるかどうかだ。
ここで考え出したら歩かない方に傾いてしまうかもしれない・・・歩かないでおこうという誘惑に負けそうだ。
というのも雨上がりのジメジメとした空気の中を歩くのが嫌だし、それに敵とは思っていないが苦手なミミズとの遭遇を考えると益々歩かない方に気持ちが傾く。
歩けない(歩かない)ことを想定して、読みかけの本「ヤクザの子」を持参した。
「ヤクザの子」は文庫本で厚みはないけれど、内容が重い。
著者の石井光太さんは他にも色々と書かれていてルポルタージュの名手?だと思っている。
嘘偽りなく残酷な現実を、冷静な視線で捉えて書いてくれる。
石井光太さんの本なら間違いなく買いたい。
それにしても「ヤクザの子」を読んでいるとつくづく人が育つ環境は大事だと思う。
自分が我が子に与えた環境や影響はどうだったかと言えば、決して褒められたものじゃないと思う。
でも駄目だったところは社会でお世話になって、無責任かもしれないが矯正してもらえていたら有り難い。
ウォーキング
雨が止んだのでいつもより遅めになったけれど歩くことにした。
車を公園の駐車場に止めて、公園の外に向かって歩く今日の道はいつだったか便意と闘いながら帰り道を急いだコースであの時の記憶が蘇る。
あの時は本当にピンチだったし、絶体絶命と言ってよかった。
自分の様相もかなり険しかったというか、必死の形相だったんじゃないだろうか。
皆誰しも秘密を抱えているだろうけれど、あの時は秘密じゃなくて便が漏れることを防ぐのに精一杯だった。
今思い出しても良く持ちこたえたと思う。
そして誰にも話していないのは尊厳の問題じゃなく、いつの日かそんな時は来るのだろうから日延べしているようなものだ。
ああいう思いはなるべくしたくないが、自分の体であってもうまくコントロール出来ないのも事実だ。
何があっても困らないようにすぐに車に戻れるように遠くまで行かなきゃいいのだ。
なのに、自分と来たらすぐにそんな思いも忘れて行きたいところまで足を延ばしてしまう。
これは二日酔いの辛さを忘れて、またお酒を飲んでしまうのと同じかもしれない。
それに雨があがっても、ジメジメ感はなくて今日は意外と涼しいというか半袖に上着を羽織っていて丁度いいのだから歩くのに持って来いだ。
歩くのをためらっていた気持ちはとっくに消えていた。
公園脇の道路だと不思議とミミズには遭わず、今日は動物園の脇道を通ると馬が舎内から顔を出していた。
金網越しからしばらく眺めていたら、飼育員の方なのかつなぎ姿で現れた。
馬の名前はマツゴロウと言い、「マツと呼んでごらん」と言われる。
素直に「マツ」と何度か呼びかけて見るが、可愛らしい目はどこを見ているのか。
正面から見ると目はあまりにも両側にあって、視線が合わない感じだ。
そう言えば馬の視界は360度とかと聞いたことがあるような・・・。
馬の視野は350度です。後ろが見えないため、後ろに人が立たれると、恐怖で蹴ってしまうことがあるそうです。
Yahoo!JAPAN 知恵袋
じゃ自分の姿もちゃんと視野に入っているようだが、横を向くと可愛らしい目を見ることができる。
昔読んだ漫画のマキバオーよりもずっと可愛い。
銀の匙でも乗馬シーンが出てくるけれど、この馬は顔しか見えないがそんなにスラッとした馬じゃないんだろう。
顔を出している窓も妙に低めだから道産子と呼ばれる馬なんだろうか。
帰りも偶然動物園の脇の道路を通ると、まだマツゴロウは窓から顔だけを出していた。
それにしてもこの厩舎?は以前なかったと思うから、新たに作られたみたいだ。
またこの場所で会えるといい。

今日はまだ暑くないけれど明日の気温は30度を超える予想だ。
夏は気温が高くて思ったよりも歩けないけれど、息子の仕事が早朝の時はまだ低い気温の時に歩けるからチャンスでもある。
宮尾登美子さんの著書とフキの煮物
息子を迎えに行くまでに用事を足し、途中で本屋さんに寄り宮尾登美子さんの著書を検索したところこの本屋さんには1冊も在庫がないことが分かった。
自分の中では夢中になっている作家さんだけど、単に自分だけが今ハマっているに過ぎない。
残るはもう1つの大型書店で探してみることにして今日のところは諦めたが、読みたいものはどうしても読みたい。
大型書店か或いは地元経営の書店で探してみて、無ければ最終的にはアマゾンで購入することにする。
今日も昼食にフキの煮物を自分と息子は食べて、あと2~3回で食べ終わりそうだ。
幼なじみの友人からの朝のラインによると、昨日の昼食に実家のお母さんにフキの煮物を出したところ「美味しい、美味しい」と全部食べてくれたそうだ。
味付けはともかくだが良いフキであるのは間違いなく喜んでくれて何よりだ。
自分の亡き母と同じ年齢のお母さんに喜んでもらえて、母が言ってくれたみたいに感じて嬉しい限りだ。
まだワラビが冷凍庫に眠っているのでレシピサイトを参考にして、いい味に仕上げてまた友人に持参したい。
やっぱり人間いくつになっても褒めてもらうと嬉しくて調子に乗るものらしい。
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