昨日は19時からのYouTube「さかがみ家のチャンネル」生配信をリアルタイム視聴した。
電波の影響を受けているとかで画像と音声が一致しなかったりチャットが動かなかったり、スムーズじゃないところもあった。
でも自分も洗濯物を干しながらとか歯磨きをしながらの視聴で逐一見ていた訳じゃないから、それ相応に音声だけ聴けたので満足だ。
見過ごした箇所もあったかもしれないが、気になる所もなく再度見直す必要もないと思う。
全国出張中の古山さんは、「坂上忍さんに」と伝言されて頂いたお酒を以前自身で飲んでしまったことがある。
その話題になり、「坂上忍さんに」とまた誰かに頂き物を託されたらどうするかとの問いに古山さんは自身のものにしてしまうかもしれないと正直?に語っていた。
ある意味正直な方だし、預かりものを悪びれずに頂いてしまう神経に首を傾げた。
けれどキッチンカーでの物品販売が高知県で盛況過ぎてお釣り用の小銭がなくなり、購入者から「お釣りは要らないから」と言われたそうだ。
その際古山さんは「それじゃ怒られるから」とキッチンカーの設置を許可してくれた蔦屋書店で両替をしてお釣りを作ったという話をしていた。
坂上忍さんからの怒られどころを把握しているというか、ずる賢い人ではない(失礼)のだと思う。
いろいろハプニングはあるが見ていて楽しい生配信、また来週の土曜日が楽しみだ。
「アルジェの戦い」
少し前に閉店したレンタルビデオ店で買った「アルジェの戦い」、昨日と今日とで見終わった。
多分子供の頃にテレビで放送された「アルジェの戦い」を見たと思う。
映画の意味していることは当時、分かっていなかったと思うが強烈な印象だけは残っていた。
アンジェイワイダ監督の「地下水道」と同じで昔はテレビで凄い映画を放送していたのだと改めて思う。
そして「アルジェの戦い」は自分が好きなカスバが舞台だったと知った。
ジャン・ギャバンの「望郷」でしか見られないと思っていたカスバがこれでもかというくらい出て来て、瞬き出来ないくらい驚いて見ていた。
「望郷」に出て来たのと同じカスバは、入り組んだ道を登るいくつもの階段と階段に面したそこここのドアが迷路を形成して混沌とした場所だ。
カスバを見ながらその混沌が香港の九龍城塞を彷彿とさせる。
屋根伝いに逃げ回れる造りも似ているのだ、絶対に警察に捕まらないような情報網も備えているカスバ。
「望郷」を見ている時にはカスバというのはエジプトにある貧民窟なのかと思っていて、アルジェリアという国にあるとは思ってもみなかった。
アフリカ大陸もどこにどんな国があるか分かっていないから、アルジェリアを地図で確認した。
bing.com/mapsより
「望郷」のぺぺ・ル・モコは犯罪者としてアルジェリアのカスバに身を隠していたのだと今更認識する。
白黒の画面にカスバの様子が映されてそこに沢山の人たちが住まいしている。
多分九龍城塞のように人口密度が高くて犯罪者が隠れ蓑にするくらいだから、犯罪も多いのだろうけれど普通に生活する人たちだっている。
一方ではヨーロッパから渡って来た裕福な人たちが街中を闊歩する。
多分アルジェリアはフランスの植民地だったらしいからフランス人が我が物顔で振る舞っていたんだと思う。
虐げられたアラブ人たちが反乱を起こすのが「アルジェの戦い」という映画だ。
子供の頃に見て覚えているのは地下組織のリーダーの最後の1人が仲間と隠れる場所を、フランス軍が追い詰めるシーンだった。
このシーンは映画の冒頭に登場した後、これまでの経緯が回想されて後半にまた隠れ場所のシーンに戻るというものだ。
虐げられて追い詰められた人々がテロを起こすシーンはとても考えさせられる。
アラブ特有の全身を隠す装束だった女性たちがヨーロッパ人を装うために、装束を脱ぎ捨てて長かった髪を切り爆弾をカフェや空港に運ぶ。
カフェで何も知らず寛ぐヨーロッパ人たち、自身にも同じくらいの子供がいる爆弾運びの女性が逡巡しながらも任務を遂行するさまは見ていて辛い気持ちが分かる。
何も罪はないカフェに居合わせた人たちを一瞬のうちに命を奪うのがテロ行為、絶対にいけないことだとは分かるのに幸せを享受するこの人たちに果たして罪はないかと思う。
罪に気づかないのは罪ではないのか。
何故侵略してきたものたちが恩恵を受けて、居場所を取られたものたちが差別され搾取され虐げられるのか。
満洲国もそうやって原住民を追いやって出来た幻の国。
騙されてやって来た開拓者たちに罪はあるかと言えばそれも違うと思う。
けれど、上に立つ人たちが正しいことをするとは限らないことで何が正しいことかを見極める目は必要かもしれない。
この映画をたった500円か300円で買えたのは幸運で必然かもしれない。
そしてこの映画の音楽は何とあのエンニオ・モリコーネだったことをクレジットで知る。
ウイキペディアを見るとエンニオ・モリコーネが「アルジェの戦い」の音楽制作に携わったのはマカロニウエスタンの映画と同時期のようだ。
それについでに見たウィキペディアには「ソドムの市」を含めパゾリーニ監督の映画音楽もエンニオ・モリコーネは多数携わっていることを知る。
「ワンスアポンアタイムインアメリカ」「ニューシネマパラダイス」ほど「アルジェの戦い」では音楽に何も感じなかったけれど、せっかく手に入れた貴重な映画。
「アルジェの戦い」は手離さずにもう一度見る価値があると思うし、エンニオ・モリコーネの音楽もちゃんと耳にしないといけない。
それにカスバを映した映画は自分にとって何度もみたい映像で、同じような九龍城塞の映画でも見つけたら垂涎ものだと思う。
思いがけずカスバというのがアルジェリアのアルジェにあると知ったことが収穫だった。
記憶に間違いがなければ遥か昔、平日だったか日曜日かの午後にスカボローフェアで始まる映画の時間が子供ごころに印象的だったし、映画が自分の友達だったと思う。
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